【雑記】その19 その他の未発見元素
気になったことを書き連ねていきます
第19回、元素シリーズ最終回です
誤字脱字や間違った情報などあったら優しく教えてあげて下さい
今週は未発見元素等の「存在しない」元素についてです
では早速
第8周期、第9周期
まずは第8&第9周期の元素たちです
第8周期は119番のウンウンエンニウム(Uue)から168番のウンヘキスオクチウム(Uho)まで、
第9周期は169番のウンヘキスエンニウム(Uhe)から173番のウンセプトトリウム(Ust)までです
...あれ?
173番で終わりですか?
そうなんです
Ustが理論上存在できる最後の元素だとする説が有力なんです
詳しい説明に関しては私自身正確には理解していないので、興味のある方は調べてみてください()
概略だけ引用すると、
"陽子数173で原子核が臨界電荷に達し、1s軌道電子の束縛エネルギーが静止エネルギーの2倍に等しくなるとされる
静止エネルギーの2倍とは、電子と陽電子の対消滅エネルギーの最低値に相当し、原子にこれを上回るエネルギーのガンマ線が入射すると、逆反応である対生成が起きる"
という感じらしいです
難しいですね
そしてそのため、174番以降の元素は電子殻内部で対生成を起こすのに十分なエネルギーを持ち、電子配置が不安定となって今までの元素とは異なる未知の構造となる可能性があるようです
また、ランタノイド&アクチノイドと同様、121~153&171~173は周期表の下側に飛び出す形になる可能性が高いです
命名法則については、原子番号がそのまんま仮名になる感じです
詳しく言うと、
0 nil(nilium) - ニル(ニリウム)
1 un(unium) - ウン(ウニウム)
2 bi(bium) - ビ(ビウム)
3 tri(trium) - トリ(トリウム)
4 quad(quadium) - クアド(クアジウム)
5 pent(pentium) - ペント(ペンチウム)
6 hex(hexium) - ヘキス(ヘキシウム)
7 sept(septium) - セプト(セプチウム)
8 oct(octium) - オクト(オクチウム)
9 ennまたはen(ennium) - エン(エンニウム)
といった感じです
()内は1の位にその数字が来た場合です
例えば217番ならビウンセプチウム(Bus)、888番ならオクトオクトオクチウム(Ooo)、2222番ならビビビビウム(Bbbb)です 昨日のネタツイにはちゃんと意味があったわけですね! また、その元素が金属と考えられるかどうかにかかわらず、常に語尾を-iumとするようです
そのため、周期表でハロゲンや希ガスの位置にあっても、これらの族の語尾の慣例には従いません
たとえば117番元素(テネシン)はUnunseptineではなくUnunseptiumであり、118番元素(オガネソン)はUnunoctonではなくUnunoctiumでした
ちなみに各数字の綴りはラテン語とギリシャ語から頭文字が重複しないように混ぜて選ばれているようです
反物質
未発見というわけではないですが、自然界にはほとんど存在しないので一応載せます
反物質とは、ある物質と比して質量とスピンが全く同じで、構成する素粒子の電荷などが全く逆の性質を持つ反粒子によって組成される物質のことです
例えば、電子はマイナスの電荷を持ちますが、反電子(いわゆる陽電子)はプラスの電荷を持ちます
物質と反物質が衝突すると対消滅を起こし、質量がエネルギーとなって放出されます
これは反応前の物質・反物質そのものが完全になくなってしまい、消滅したそれらの質量に相当するエネルギーがそこに残るということです
ちなみに1gの質量は約90兆ジュールのエネルギーに相当します
ただし発生するニュートリノが一部のエネルギーを持ち去るため、反物質の対消滅で発生するエネルギーのうち光子などの比較的検出しやすい粒子に与えられるエネルギーは、これより少なくなると言われるそうです
難しいですね!
そして、そんな反陽子(負の電荷)の周りを反電子(正の電荷)が回っているのが反原子なわけです
それらの原子番号は元の物質の番号に-をつけて、元素記号は元の物質の記号の上に̄(マクロン)をつけます
反酸素なら原子番号は-8、元素記号はŌみたいな感じですね
まあ反酸素はまだ合成されてないんですけれども
おまけ 異種原子
異種原子(エキゾチック原子とも)とは、通常の原子を構成する電子・陽子・中性子以外の粒子を含んだ原子のことです
これも上の反物質と同様、未発見というわけではありません
ちなみに反原子は異種原子ではありません
これらに関してもよくわかっていないので、各自で調べてみてください()
とまあ今日のところはこんな感じです
今日も化学でした
次回の内容は未定です
ではまた